クロス取引のやり方【SBI証券】

優待野郎

優待野郎です。よろしくお願いいたします。

優待野郎をフォローする

クロス取引ってなんだ?

そもそもクロス取引とは、両建取引のことで特定の銘柄を両建てする取引方法です。同一銘柄において「買い」と「売り」の注文を同一時刻に失効し、同一価格で約定させる取引です。通称、クロス取引と言います。

同一値で両建てする事で、利益を相殺しながら株主優待権利日を通過できます。買いポジションでマイナスになっても売りポジションが同額分のマイナスを相殺する形になります。

権利日を通過すると当然ですが優待の権利を得ることになり三ヶ月後、手元に優待だけが残るという仕組みです。手数料のみを払うことになります。以下イメージです。

ちなみに現渡とは、信用取引「売り」ポジションを解消するための返済注文の事。証券会社によっては品渡しとも言います。つまり保有している現物株を返却する事で売りポジションをニュートラルにすることです。

クロス取引の注意事項:ルール

ではクロス取引をするためにはどうしたら良いのか?基本的には同値で注文することが前提でそのチャンスは一日に4回あります。以下

  • 前場:寄り
  • 前場:引け
  • 後場:寄り
  • 後場:引け

同値で注文しなければ価格差を相殺することはできません。このためザラ場中はタイムラグが発生するので事実上不可能です。指値注文は可能かもしれませんがザラ場中におけるクロス取引は、法令で禁止されている「仮装売買」と判断される場合があるので避けたほうが良いでしょう。

(仮装売買に関しては、詳しくはSBI証券のお取引注意事項もご確認ください。)

 

多くの場合、一般信用在庫が復活する前日の17:00~以降に注文が入り当日を迎える事が多いと思われます。このため、前場寄りで約定させるケースが多いと思われます。また場中に在庫が発生する場合がありますがこのケースは、引成の注文となります。

つなぎ売り手順

では具体的な手順に関して説明します。今回はSBI証券の取引画面をキャプチャ画像として載せました。証券会社が異なれど、作業内容に変わりありません。やっている作業は同じです。証券会社によっては、信用取引の呼び名が異なりますが内容は一緒です。(現渡と品渡etc)

銘柄選び

まずは自分がほしい銘柄を選ぶ所から始めましょう。SBI証券では既に株主優待コーナーが準備されえており、そのタブから進むことで簡単にお目当ての銘柄を検索することが出来ます。次のように進んでください。「ログイン>国内株式>株主優待」の順に進みます。下図

次に銘柄を探しましょう。「株主優待検索はこちら」をクリックすると株主優待を実施している銘柄の画面が出てきます。

対象の月に取引できる銘柄が抽出されて来ますので一覧から、自分が取引したい銘柄を選んでいきましょう。

信用売り注文の手順

今回は、3月銘柄を探してみましょう!①で対象月を選択し②で一般を売りを選択します。クロス取引には、一般信用在庫を使う方法と制度信用在庫を使う方法がありますがココでは、一般信用取引に関して解説していきます。(制度信用取引は、逆日歩という非常に高い金利が発生する場合がありますので注意が必要です。)

上図の様に対象月を指定すると現在、一般信用在庫があり取引可能な銘柄が絞られてきます。この中から好みの銘柄を選んでいきます。今回は例として、お米券がもらえる小林洋行(8742)を選んでいきます。

「売建発注枠はこちら」を押すと現在の在庫状況の画面に移ります。ここで現在が「▲」となっております。これは信用売りが可能であることを意味しています。(SBI証券は、一般信用在庫を◎、▲、✕で在庫状況を表記しております)

在庫が確認できたので次は売りの注文を行います。上図の矢印1に「信売」と書かれたタブをクリックします。そうすると以下の画面に移ります。

最終的な発注画面になりますので、信用新規売 (一般信用/15日)、取引銘柄、発注数、執行条件(寄成)を確認して一番下の注文発注をクリックします。これで売りの注文が完了したことになります。下図

最終的に間違いがないかもう一度チェックしましょう!

信用買い注文

次に両建をするために買い注文も入れます。管理画面上部にある株価検索窓に買い注文を入れる銘柄銘コードを入力しましょう。今回であれば「小林洋行」もしくは「8742」と入力しましょう。

検索すると小林洋行の取引画面が開きます。信用売りに対して買いの注文を入れることで価格差を相殺させるのがクロス取引ですから、買いの注文を入れます。

信用売りと同条件の注文をしますので銘柄、株数、執行条件(成行寄成)、注文日を確認します。特に執行条件は間違わないように注意しましょう。前場の成行売りと買いの注文が一般的です。SBI証券はアクティブプランの場合、100万円までの取引額に対しては手数料が0円となっています。取引額にも気をつけましょう。超過する場合は日付をズラす等の対応を取ると良いでしょう。

最終確認

買い注文後、画面右下に「注文照会」というリンクが出現しますのでコレをクリックします。

コレまで注文した一覧が出てきますのでクロス注文されていることを確認します。今回は、小林洋行だけを注文したので小林洋行の銘柄のみが表示されています。この時、必ず同じ注文条件で発注していることを確認してください。この画面が最終確認となります。

上記画面のように同じ日に、同銘柄、発注株価数、注文条件を確認します。これで注文に関しては終了です。前場が開けた時に寄りの条件で注文が成立します。

以上がSBI証券におけるクロス取引の手順です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました